NEWS / ANALYSIS
会社の期初業績予想は
どこまで当たるのか
分析結果を公開しました
2025年3月期・2026年3月期の会社業績予想について、期初予想と実績の比較、直前の業績との関係、発表後の株価反応を分析しました。
OVERVIEW
約1年先の見通しは、
どこまで実績と一致するか。
企業が決算発表時に公表する翌期の業績予想は、企業分析における重要な情報です。今回の分析では、期中の修正予想ではなく、本決算とともに最初に公表された連結通期予想を対象に、約1年先の見通しがどの程度実績と一致したかを調べました。2026年3月期の予想精度分析では、1,813件の初回予想を収集し、うち1,750件で対象期の実績データと対応づけています。予想発表から対象期末までの期間は、中央値で322日です。
FORECAST ACCURACY
2026年3月期における、予想と実績の誤差が10%以内に収まった企業の割合。売上高の予想は比較的実績に近く、利益の予想には大きな誤差があることが分かります。
01
売上高
86.6%
誤差10%以内の割合
02
営業利益
36.8%
誤差10%以内の割合
03
経常利益
31.0%
誤差10%以内の割合
04
当期利益
27.9%
誤差10%以内の割合
KEY FINDINGS
予想の方向や、
前期の業績によって結果に差。
売上高・営業利益・経常利益・親会社株主帰属利益を対象に、予想金額の誤差と、前年比の増減方向を分けて評価しました。予想の方向や直前期の業績によって、その後の実績や株価反応に一定の傾向があることを確認しています。
01
減益予想の半数が、実際には増益に
2026年3月期に減益を予想していた企業のうち、実際には増益となった割合は、営業利益50.0%、経常利益56.4%、当期利益51.2%。一方、増益を予想していた企業では約8割が実際にも増益となった。
02
前期好調な企業の予想は、実績が上回りやすい
直前期に不調だった企業は翌期の大きめの回復を見込み、好調だった企業は成長を控えめに見込む傾向。営業利益が期初予想を上回った割合は、前期好調群で68.1%、不調群で51.2%だった。
03
強い見通しを示した企業は、株価反応でも優位
予想成長率で企業を強気群・弱気群に分類すると、発表直後のTOPIX超過リターンの中央値は、両年度とも強気群が弱気群を上回った。
04
当期利益の誤差率は中央値19.4%
当期利益の予想と実績の誤差率の中央値は19.4%。こうした利益予想のずれが、予想PERの見え方にどう影響するかも記事内で解説している。
ARTICLE CONTENTS
記事では、予想精度の全体傾向、増益・減益方向別の実現率、前期業績と翌期予想の関係、発表後の株価反応の詳しい解説とグラフを紹介しています。
01
売上高・利益予想の誤差の全体傾向
02
増益・減益予想の方向別の実現率
03
前期業績と翌期予想の関係
04
発表後の株価反応の比較
NEXT
今後について
今後も、会社予想や決算データを活用し、投資家の企業分析やリスク評価につながる分析機能の改善を進めていきます。